『かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール』を擁護してみる

電撃大王7月号購入したのでいろいろチェック。
ところで百合っぽい漫画が多いとされる『大王』だが何となく『ホンモノ』とオタ向けのネタとしての『ややフェイク』の2種類に分かれるかもしれねーと思ってます。前者は作者本人が好きで何を描いても漂ってきますが、後者は「あーてめぇら、こーゆーの好きだろ好きなんだろ? だったら描いてやるよ、プリ○ュア〜!」……みたいな感じで何というか馬鹿にするのもたいがいにせぇよ……と。いや、後者の例はあげません、あげませんて(……)
まー、ジャンル的に稀少だから、あるだけ感謝しろと言われればしますよ。ありがとぉ!

……素直になれる日はくるかしら。

『PUREまりおね〜しょん』は最終回。ケッコンして終わるとゆー名作確定なラストでOK。
単行本でその後の生活とかいろいろ追加されるでしょうから待ちましょう。もちろん今回の連載バージョンでもあいなさんとあのんさんのいちゃつきっぷりは震えるものがあります。自分の中では『ココロ図書館』を超えましたわ。
6月に単行本がでる『はやて×ブレード』……勢いありすぎて何とも。普通に面白い……じゃなくて、普通じゃない面白さっつーのは貴重ですよ。
で、『かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール』。絵の人は今まで『それっぽい』雰囲気の漫画を描きつづけていたひとなので、ある意味楽しみにしている自分がいます。
確かにさ、宇宙人による不慮の事故で命を救われたはいいが性転換しましたーっつーウルトラくせぇ展開(バー○ィでもええよ)に『何故そんなリクツがいる!』と慟哭しましたさ。
そーゆー(いざとなったら元に戻って万事解決)逃げ道作って女子同士の戯れを見せるっつー、本人ひねったつもりなんだけろうけど嗜む者の逆鱗に触れそうなNGっぷりに然るべき報いが待ってるよーな気がするさ。
これはレズやりたいんだけど、プレイヤー(男)も気持ちよいよーになんてゆーリクツで作られたエロゲーですよ。憑依したり、アレが生えたり、前世では女だったけど男に転生してでも魔法で前世の姿に(何それ)……な、「主人公が女だとダメネー」というエロゲの歴史を思い出しましたわ。(自称)ノーマルなオトコノコ向け百合っぽい漫画ですか?
……いや、それでも性転換モノなんですけどね。
同性同士が結ばれる未来をイメージできない(子孫残せないから)人はこれだから!
メインのお客を男に想定して作ると(感情移入できる存在を作るため)こーゆー風になりやすいし結局性転換モノによくなるよねーとだけほざいてこの話は終わりにする。
……あ、擁護してねぇ。
えーと、まず絵で雰囲気は期待できそうってことがひとつ。あと男だった時の主人公を明確に描写していないので性転換モノが好きな人が喜ぶ『男だった時のギャップ』が楽しめそうに無いこと……つまり最初から女みたいだったし、今後も女だし問題ねェという割り切りも一応できること(たぶんこれ、性転換モノのオススメにはならんと思う)。
主人公が好きな女の子が男性を愛せない真性だということ(でも、女の子になったからOKっつーのは能天気だよなぁ……)、そして男の主人公を好きだった女の子がいるということ。
この二人の存在に注目して、問題なく同性愛を突き進む女の子と好きな男の子が同性になって悩む女の子のどちらかの視点で楽しめるんじゃないかと思うのですよ。
というか、主人公無個性過ぎ。
とにかく女子べたべたを楽しみたいなら、物語の背景を忘れて描写だけ楽しむか、周囲に注目するしかないかも。
まぁ、これからどう転がるか分からないので追い続けます。要は読む人の寛容さしだいなんだけど……これを百合〜と素直に楽しむのは難しいよね。