百合天国

  • ISBN4-88653-461-9
  • 百合姉妹との比較など……と思ったが、できるだけ単体で評価します。
  • まず、各漫画のページ数が少ないのが一番の残念どころ。12ページって、百合姉妹の読み切りだって倍はあるよ?
  • つまり、同じように女子がいちゃつくとしても、ボリューム不足である。
  • 量より質……と言いたいところだが。同じ読みきりという形態のせいか、あまり成功していないようだ。
  • でも、だからといってこれをダメだとする理由にはならない。
  • とにかく買え。これの真の評価は「次」につなげてこそ見えてくる。
  • とか言ってこれっきりだったら、しょぼーん。
  • 百合姉妹の濃さに眩暈を覚えた方には、こちらを入門用にお勧めしたい気もするが……。
  • 百合描写はツボを押さえれば量じゃないので、確かに作者の本気(マジ)っぷりをどーのこーのと言えるのだが、今回は割愛。
  • 百合天国の主な作家さん達に足りなかったのはボリュームだと判断します。
  • てな訳で感想などをだらだら。
  • 表紙は水上カオリ
  • ピンナップ。パッとしねェ(苦笑)。なんだろう? ストーリー性がないからか? 上手く言えないが「華」が足りない。
  • 作家は霧賀ユキ巻田佳春小菅勇太郎
  • といっても個人の主観なので、絵柄をHPで確認して気に入ればOKさ。以下、漫画。
  • 「火星輝く」(星逢ひろ) お気に入り。気になるお友達。片方がノーマルなので『同性を好きになること』の導入が上手く機能してる。
  • 「フレンズ」(亀井樹里) お気に入り。百合というより女子べたべたが上手い人。でもツボはしっかり押さえてる。彼女の心の解放の話。
  • 「まいぱーとなー」(へっぽこくん ) お気に入り。このお方はずーれーの人なので、これでずーれーがあれば完璧なんですよ(笑)……もったいないなぁ。
  • 「赤い糸の絆」(宇佐美渉 )いちゃつくことに注力した結果、日常(想い)が薄い。「戯れのサンプル」を見ているようだ。
  • 「屋上」(寺本薫) お気に入り。何回も読みなおしていると、妄想がじわじわきやがります。あーもう、ページ足りないよ!ダイジェストじゃないか!
  • 「KISS」(高苗京鈴) 置いてけぼり(笑)。先輩も後輩も悪く言えばステレオタイプなのが難。絵は好き。
  • 君は薔薇より美しい」(天真楼亮) レズと百合を区別するかー。いや、してもいいけど下手だ。これじゃ片方を男にした方がまだいいよ。題材はいいけど料理がいまいち。
  • 「ここにいるよ」(東雲萌黄) 惜しい。幼馴染との再会話だって最初理解できなかったよ……。しかも話動いてないし。
  • 「秋眠不覚暁?」(あらたとしひら) お気に入り。この人もべたべたが上手いなぁ。話を最小限にしてシチュをつなぐ見せ方は成功してる。あと、不器用メガネ好きなんすわ、私。
  • 「裏庭」(春日美歩) 百合姉妹らしい(おい)。すげー清々しいので、これがラストでもいいくらい。
  • 「彼女と私と赤い本」(カシマミ) ひとめぼれ。問題は、その彼女に特別なものを私が感じなかったこと(おい)実話っぽく語ってくれた方がよかったと思う。
  • 「この空のむこう」(やまもと卓仁) 俺世界ダイジェスト(汗)…これが連載で一人一人きちんと紹介してたら、かなり楽しめるだが……人間関係が加速しすぎ。
  • 「想いの季節」(KOUITI) 俺世界ダイジェスト2。つか、懐かしい。教科書を見ているようだ。「お姉様」だったらよかったのに……。
  • 「プリンセス学園」(押田J・O)……誰か、載っている謎を解いてくれ。
  • 編集後記。百合元年宣言。2年も楽しみだ。漫画の掲載順や作者のページを見るとかなり気を使っているのが分かるので、私は次号も期待するよ。
  • だって、百合本はいろいろあった方が楽しいじゃない?
  • とゆー訳でやっぱり買いなされ(笑)